ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(7月7日付)などによると、ザバダーニー市で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員と反体制武装集団の攻防線が続いた。
ドゥラル・シャーミーヤ(7月6日付)によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員は同市内のカルアト・クークーを攻撃したが、「革命家」がこれを撃退したという。
また「革命家」は、ザバダーニー市を空爆しようとしたヒズブッラーの無人航空機「アイユーブ」を撃墜、同機はワーディー・アンジャルの無人地帯に墜落したほか、ザバダーニー市郊外のハウラート検問所を砲撃し、シリア軍戦車2輌を破壊したという。
また、クッルナー・シュラカー(7月7日付)は、シリア軍のアリー・アブドゥルカリーム准将が戦死したと伝えた。
シリア人権監視団によると、ザバダーニー市一帯で交戦しているのは、シリア軍第4師団、ヒズブッラー戦闘員と、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、そして地元の戦闘員。
また同監視団によると、シリア軍、国防隊はタイバ村一帯でもジハード主義武装集団と交戦した。
さらにシリア軍はダーライヤー市、アイン・タルマー村を空爆した。
一方、SANA(7月6日付)によると、ハッザ町、アイン・タルマー村、ハラスター市、ドゥーマー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム旅団、ラフマーン軍団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村、ヤードゥーダ村、タファス市、カリーム村、シャッアール村をシリア軍が空爆・砲撃するなか、シリア軍、国防隊が同地一帯への突入を試み、ジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(7月6日付)によると、ヌアイマ村、サイダー町、ナフラ農場、ウンム・アウサジュ村、インヒル市・ジャースィム市街道、ヤードゥーダ村、タファス市・ムザイリーブ町街道、ヒルバト・ガザーラ町南部、ダルアー市内各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、ハムザ・アサド・アッラー旅団、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部のハラブ・ジャディーダ地区(シリア政府支配地域)各所に対して反体制武装集団が、「地獄の大砲」などで砲撃を行った。
一方、SANA(7月6日付)によると、フライターン市、マンスーラ村、科学研究センター施設一帯、アターリブ市、ハーン・アサル村、アーミリーヤ村、アレッポ市ジュッブ・クッバ地区、カーディー・アスカル地区、旧市街、ライラムーン地区、ザフラー協会地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、シリア軍がアリーハー市を空爆、またマアッラト・ヌウマーン市を「樽爆弾」で攻撃した。
一方、SANA(7月6日付)によると、カフル・ウワイド村、マジャース村、アブー・ズフール町、タマーニア町、サフン村をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、サアン・アスワド市一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
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ハマー県では、SANA(7月6日付)によると、ラムラ村、マシュラファ村、カリーム村、カブル・フィッダ村で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団の拠点を壊滅し、同地の治安と安定を回復した。
シリア軍はまた、カフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市北部、カスル・ブン・ワルダーン村で、反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, July 6, 2015、AP, July 6, 2015、ARA News, July 6, 2015、Champress, July 6, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2015、al-Hayat, July 7, 2015、Iraqi News, July 6, 2015、Kull-na Shuraka’, July 6, 2015、July 7, 2015、al-Mada Press, July 6, 2015、Naharnet, July 6, 2015、NNA, July 6, 2015、Reuters, July 6, 2015、SANA, July 6, 2015、UPI, July 6, 2015などをもとに作成。
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