UNHCRは国外に逃れたシリア人難民(避難民)の数が400人を超えたと発表(2015年7月9日)

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のアントニオ・グテーレス弁務官は声明を出し、2011年以降、シリアの紛争により国外に避難した難民(避難民)の数が400万人を超えたと発表した。

グテーレス国連難民高等弁務官は声明で、シリアがここ25年間にUNHCRが支援してきたなかで最大の難民発生国だとしたうえで、トルコへの新たな流入により、シリア難民の総数が401万3,000人となったと発表、「シリア紛争によって記録的な数の難民が出ている。国際社会からの支援を必要としているシリア難民は、過酷な状況下で困窮している」と訴えた。

グテーレス高等弁務官はまた、「状況が悪化することにより、欧州などをめざす難民も増えた。しかしそれを上回る数の難民がシリア周辺国にとどまっている。周辺国に避難しているシリア難民、またシリア難民を受け入れているコミュニティはすでに絶望的な危機に直面しており、これ以上の負担を強いるわけにはいかない」と述べた。

UNHCRによると、シリア難民(避難民)は、トルコに180万5,255人、レバノンに117万2,753人、ヨルダンに62万9,128人、イラクに24万9,726人、エジプトに13万2,375人、その他の北アフリカに2万4,055人が避難している。

また欧州では27万人以上が庇護申請を行い、第三国定住などで他国へ移動する人も多いという(http://www.unhcr.or.jp/html/2015/07/pr-150709.htmlなどを参照)。


AFP, July 9, 2015、AP, July 9, 2015、ARA News, July 9, 2015、Champress, July 9, 2015、al-Hayat, July 10, 2015、Iraqi News, July 9, 2015、Kull-na Shuraka’, July 9, 2015、al-Mada Press, July 9, 2015、Naharnet, July 9, 2015、NNA, July 9, 2015、Reuters, July 9, 2015、SANA, July 9, 2015、UPI, July 9, 2015などをもとに作成。

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