ダマスカスでタクフィール主義テロに対抗するための世界情報大会開幕(2015年7月24日)

シリアの首都ダマスカスのアサド文化芸術会館で「タクフィール主義テロに対抗するための世界情報大会」が2日間の予定で開催された。

大会には、シリア政府から、ウムラーン・ズウビー情報大臣、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が出席した。

このうち、ムアッリム外務在外居住者大臣は、イランの核開発をめぐるイラン政府と「P5+1」による合意に関して「イラン核合意がシリアの危機に影響を与えるとの言説が多く見られる…。この合意によって、西側がシリアの危機に対するイランの姿勢に影響を及ぼすことができると考える者が、米国を筆頭にいる…。今起きていることがシリアの危機に影響を及ぼすと西側がどれほど想像しようと…、影響を及ぼすことができるのはシリア国民だけだ」と述べた。

そのうえで「シリアの危機に対するイランの姿勢は変化しない…。イランは核開発合意前も、シリア国民のテロとの戦いをあらゆるかたちで支援してきたし、今後もそうあり続けるだろう」と強調した。

一方、地域諸国や国際社会が参加したかたちでのより広範な対テロ同盟の結成を主唱するロシアのヴラジミール・プーチン大統領のイニシアチブに関しては「こうした同盟は必要だ」としつつ「短期的に…結成の機会を得ようとするなら奇跡が必要になる」と述べた。

さらに、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が開催に向けて準備を進めている反体制派との和平交渉「ジュネーブ3」に関して「シリア人どうしが自らの問題に対処しようとしない限りは、ジュネーブ3に向かうことは時期尚早だと考えている」と述べた。

また、イランからはアリー・アフマド・ジャンナティー文化大臣が、レバノンからはヒズブッラーのナイーム・カースィム副書記長が参加し、それぞれ演説を行った。

『ハヤート』(7月25日付)、SANA(7月24日付)が伝えた。

AFP, July 24, 2015、AP, July 24, 2015、ARA News, July 24, 2015、July 25, 2015、Champress, July 24, 2015、al-Hayat, July 25, 2015、Iraqi News, July 24, 2015、Kull-na Shuraka’, July 24, 2015、al-Mada Press, July 24, 2015、Naharnet, July 24, 2015、NNA, July 24, 2015、Reuters, July 24, 2015、SANA, July 24, 2015、UPI, July 24, 2015などをもとに作成。

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