米国のオバマ大統領が国連総会で演説「ロシア、イランを含むあらゆる国と紛争を解決するために協力する用意があるが、戦争前の現状に立ち返ることはできないということを理解しなければならない」(2015年9月28日)

米国のバラク・オバマ大統領は28日、国連総会で一般討論演説を行った。

シリア情勢に関して、オバマ大統領は以下のように述べた。

「独裁者が、数十万という自国民を殺害するとき、それはもはや一国の内政問題ではない…。またテロ組織が人質の首をはね、無実の人々や奴隷扱いされた女性を殺害するときも、一国の安全保障問題ではない。それは全人類に対する攻撃だ」。

「ISILのような破壊的なカルトとの妥協の余地はない。我々の軍…を駆使して、彼らを追い詰めることに米国は何の釈明もしない」。

「しかし軍事力が必要とは言え、シリアの状況を解決するにはそれだけでは不十分だ。持続的な安定は、シリア国民が平和に共存することを合意したときにのみ実現する。米国は、ロシア、イランを含むあらゆる国と紛争を解決するために協力する用意がある。しかし、我々は、これほどの流血と虐殺があったなかで、戦争前の現状に立ち返ることはできないということを理解しなければならない」。

「この紛争がどのように始まったか思い出してみよう。アサドが平和的デモに過剰な抑圧を加え、殺害したことが、現下の対立の環境を創り出した。だから、アサドとその同盟者は、化学兵器や無差別爆撃の被害を受けてきた大多数の国民をなだめることはできない。リアリズムは、戦いを終わらせ、ISILを撲滅するために妥協が求められていると言っている。しかし、リアリズムはまた、アサドを遠ざけ、新たな指導者、そして新たな包括的な政府に移行することも求めている」。


AFP, September 28, 2015、AP, September 28, 2015、ARA News, September 28, 2015、Champress, September 28, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 28, 2015、Kull-na Shuraka’, September 28, 2015、al-Mada Press, September 28, 2015、Naharnet, September 28, 2015、NNA, September 28, 2015、Reuters, September 28, 2015、SANA, September 28, 2015、UPI, September 28, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カテゴリー: シリア政府の動き, 反体制勢力の動き, 国内の暴力, 諸外国の動き パーマリンク