トルコのアフメト・ダウトオール首相は、米国が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と共闘するシリア・アラブ同盟(SAC)に弾薬を供与したことに関して、「米国が供与した武器が人民防衛隊の手に渡り、トルコに対して用いられたら、それを破壊するだろう」と述べた。
ドアン通信(10月14日付)によると、ダウトオール首相は記者団に対し「我々は外交活動を開始し、米国に我々の拒否の意思を伝える…。民主統一党に供与される武器がPKK(クルディスタン労働者党)に渡らないなどと言って、我々を納得させられる者などいない…。これらの武器がイラクあるいはトルコで使用されている証拠が得られれば、我々はPKKに対して行っているのと同じ措置を講じ、これらの武器をその場で破壊する」と述べた。
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AFP(10月14日付)は、トルコ政府高官の話として、駐アンカラの米国およびロシアの大使に対して、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党への支援を行わないよう申し渡したと伝えた。
AFP, October 14, 2015、AP, October 14, 2015、ARA News, October 14, 2015、Champress, October 14, 2015、Dogan Haber Ajansi, October 14, 2015、al-Hayat, October 15, 2015、Iraqi News, October 14, 2015、Kull-na Shuraka’, October 14, 2015、al-Mada Press, October 14, 2015、Naharnet, October 14, 2015、NNA, October 14, 2015、Reuters, October 14, 2015、SANA, October 14, 2015、UPI, October 14, 2015などをもとに作成。
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