ロシア国防省は、17日のヴラジミール・プーチン大統領の指示を受け、前日に引き続きシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織への大規模空爆を実施、過去24時間での出撃回数は127回に及んだと発表した。
17日の空爆には、Tu-160およびTu-95MS戦闘爆撃機合わせて5機、Tu-22M3戦闘爆撃機24機が参加し、ラッカ県、ダイル・ザウル県のダーイシュ拠点6カ所(司令拠点、爆弾製造工場、武器弾薬庫、教練キャンプなど)が破壊された。
また長距離弾道ミサイル34発が発射され、イドリブ県、アレッポ県のダーイシュの拠点6カ所(司令拠点、武器弾薬庫、教練キャンプ)が破壊された。
さらに、ラタキア県フマイミーム航空基地に配備されている戦闘機98機が59回出撃し、149の標的を破壊した。
このほか、ダーイシュがイラク領内から石油を積んだタンクローリー多数をシリア領内に移動させていることを踏まえ、Su-34戦闘機が石油施設への攻撃を開始したという。
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『ハヤート』(11月19日付)によると、ロシア軍は17日のシリア領内への巡航ミサイルによる空爆に先立って、米国防総省に作戦実施について事前通知を行ったという。
AFP, November 18, 2015、AP, November 18, 2015、ARA News, November 18, 2015、Champress, November 18, 2015、al-Hayat, November 19, 2015、Iraqi News, November 18, 2015、Kull-na Shuraka’, November 18, 2015、al-Mada Press, November 18, 2015、Naharnet, November 18, 2015、NNA, November 18, 2015、Reuters, November 18, 2015、SANA, November 18, 2015、UPI, November 18, 2015などをもとに作成。
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