ロシア国防省によると、ロシア軍は17、18日に引き続き、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織に対する大規模空爆を実施、過去24時間で126回の出撃を行い、206の標的を破壊した。
空爆にはTu-160長距離爆撃機、Tu-22M3長距離爆撃機、巡航ミサイル、フマイミーム航空基地に配備されている戦闘機、戦闘爆撃機が参加し、アレッポ市東部のダーイシュ支配地域などの司令拠点58カ所、武器弾薬庫41カ所、壕・防衛拠点17カ所、戦闘員キャンプ74カ所を破壊した。
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ロシア国防省によると、ロシア軍のヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長がフランス空軍のピエール・ドヴィリエー参謀長と電話会談し、ロシア海軍とシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆作戦を実施するフランス空軍の連携に関して協議した。
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一方、フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、シリア空爆をめぐるロシア軍との連携に関して、フランス・インター・ラジオ(11月19日付)に対し、「ロシアの姿勢は信頼でき、我々はfダーイシュ(イスラーム国)に対して全軍を動員しなければならないと考えている…。ヴラジミール・プーチン大統領はより広範な同盟を結成することを提案した。私と(フランソワ・オランド)大統領はは…、ロシアが、穏健なイスラーム主義者でなく、ダーイシュを標的とするのであれば、良いアイデアだと見なす立場をとってきた。そしてこの点において進展が見られている」と述べた。
AFP, November 19, 2015、AP, November 19, 2015、ARA News, November 19, 2015、Champress, November 19, 2015、al-Hayat, November 20, 2015、Iraqi News, November 19, 2015、Kull-na Shuraka’, November 19, 2015、al-Mada Press, November 19, 2015、Naharnet, November 19, 2015、NNA, November 19, 2015、Reuters, November 19, 2015、SANA, November 19, 2015、UPI, November 19, 2015などをもとに作成。
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