シリア人権監視団は9月30日に開始されたロシア軍によるシリア領内での空爆で、民間人403人を含む1,331人が犠牲となったと発表した。
同監視団によると、民間人403人のうち、18歳未満の子供は97人、18歳以上の女性は69人に上るという。
また403人のほか、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員381人、シャームの民のヌスラ戦線などのジハード主義武装集団および反体制武装集団戦闘員547人が死亡したという。
一方、シリア人権監視団は、2014年10月20日から2015年11月20日までの13ヶ月間で、シリア軍による「樽爆弾」などでの空爆での犠牲者の数は1万591人に上ると発表した。
うち民間人は6,889人(子供は1,436人、女性は969人を含む)で、ダーイシュ、ヌスラ戦線などのジハード主義武装集団戦闘員は3,702人にのぼるという。
なお、シリア人権監視団の死者統計における「民間人」は、ジハード主義武装集団を含む反体制武装集団のシリア人戦闘員を含むが、シリア政府と連携する国防隊など人民防衛諸集団のシリア人戦闘員は含まない。
AFP, November 20, 2015、AP, November 20, 2015、ARA News, November 20, 2015、Champress, November 20, 2015、al-Hayat, November 21, 2015、Iraqi News, November 20, 2015、Kull-na Shuraka’, November 20, 2015、al-Mada Press, November 20, 2015、Naharnet, November 20, 2015、NNA, November 20, 2015、Reuters, November 20, 2015、SANA, November 20, 2015、UPI, November 20, 2015などをもとに作成。
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