ロシア国防省は、11月23日から25日までの3日間で戦闘機が134回の出撃を行い、アレッポ県、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ラタキア県、ハマー県、ヒムス県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の標的449カ所を破壊した、と発表した。
23日の主な戦果は以下の通り:
ヒムス県:Su-24M戦闘爆撃機がカルヤタイン市でダーイシュ(イスラーム国)の武器弾薬庫を破壊。
アレッポ県(国防省発表によるとアレッポ県):Su-25戦闘機がズィーターン村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点、車輌を破壊した。
24日に主な戦果は以下の通り:
ダイル・ザウル県、ラッカ県:Su-34戦闘爆撃機がダーイシュの石油精製施設、タンクローリーを破壊。
ヒムス県:タルビーサ市近郊、ラスタン市近郊でジハード主義武装集団を攻撃。
25、26日の主な戦果については公表されなかった。
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ロシア国防省はまた、ラタキア県フマイミーム空軍基地に最新鋭の地対空ミサイル・システムS-400が配備されたと発表した。
これに関して、米空軍中央司令部のチャールズ・ブラウン中将は「事態を複雑にする」と懸念を表明した。
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また、スーリーヤート(11月26日付)は、ロシア軍がアレッポ県にあるシリア軍のナイラブ航空基地にT-90戦車複数輌を配備したと伝えた。
AFP, November 26, 2015、AP, November 26, 2015、ARA News, November 26, 2015、Champress, November 26, 2015、al-Hayat, November 27, 2015、Iraqi News, November 26, 2015、Kull-na Shuraka’, November 26, 2015、al-Mada Press, November 26, 2015、Naharnet, November 26, 2015、NNA, November 26, 2015、Reuters, November 26, 2015、SANA, November 26, 2015、Souriat.com, November 26, 2015、UPI, November 26, 2015などをもとに作成。
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