ARA News(12月4日付)は、複数の反体制筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(タッル・アブヤド地区)の実効支配下にあるラッカ県のトルコ国境の町タッル・アブヤド市に、シリア政府が新たな軍事基地を開設し、シリア軍の監督下でハサカ県、アレッポ県(アイン・アラブ市)などでのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で敗走した国防隊の戦闘員らの再教練を行っていると伝えた。
また、タッル・アブヤド市で再教練を受ける国防隊への武器支援を目的とすると思われるロシア軍ヘリコプターがタッル・アブヤド市に2日夜に着陸したが、人民防衛隊がこうした武器供与に難色を示している、と付言した。
しかし、西クルディスタン移行期民政局(コバネ)渉外委員長のイドリース・ナアマーン氏はARA Newsに対して、シリア軍による基地開設やロシア軍の支援はないと否定した。
AFP, December 4, 2015、AP, December 4, 2015、ARA News, December 4, 2015、Champress, December 4, 2015、al-Hayat, December 5, 2015、Iraqi News, December 4, 2015、Kull-na Shuraka’, December 4, 2015、al-Mada Press, December 4, 2015、Naharnet, December 4, 2015、NNA, December 4, 2015、Reuters, December 4, 2015、SANA, December 4, 2015、UPI, December 4, 2015などをもとに作成。
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