スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はロシアを訪問し、首都モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談、来週再開予定のジュネーブ3会議(第3ラウンド)への対応について協議した。
会談後、デミストゥラ国連特別代表は、ロシアと米国が引き続き、シリアでの紛争の政治的解決に向けたプロセスを後押しし続けるとしたうえで、そのためにはより効率的なかたちで敵対行為停止のシステムを持続させる必要があると述べた。
一方、ラブロフ外務大臣は、すべての国がシリア人どうしの対話を支援するため、一丸となって取り組むべきだと強調した。
また『ハヤート』(4月7日付)によると、ラブロフ外務大臣は会談で、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のジュネーブ3会議への参加と、シリア政府と反体制派による直接協議の必要を改めて強調した。
SANA(4月5日付)、『ハヤート』(4月7日付)などが伝えた。
なお、デミストゥラ国連特別代表付のアフマド・ファウズィー報道官は、ジュネーブ3会議第3ラウンドが「来週月曜日」、すなわち当初の予定である10日の1日後の11日に再開されるだろう、と述べた。
AFP, April 5, 2016、AP, April 5, 2016、ARA News, April 5, 2016、Champress, April 5, 2016、al-Hayat, April 6, 2016、April 7, 2016、Iraqi News, April 5, 2016、Kull-na Shuraka’, April 5, 2016、al-Mada Press, April 5, 2016、Naharnet, April 5, 2016、NNA, April 5, 2016、Reuters, April 5, 2016、SANA, April 5, 2016、UPI, April 5, 2016などをもとに作成。
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