ハマー県では、シリア軍がタッラフ村各所、ヒルバト・ナークース村を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。
シリア軍はまた、ヒルブナフサ村、ザーラ村各所を空爆、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。
一方、SANA(5月20日付)によると、シリア軍がマアーン村・バッザーム丘回廊一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と交戦し、戦闘員25人を殲滅した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン市、アイス村一帯を「樽爆弾」で空爆、またアナダーン市を砲撃した。
また、ARA News(5月20日付)によると、シリア軍がハーン・アサル村を空爆し、6人が死亡、15人が負傷した。
さらにシリア軍はアレッポ市西部のラーシディーン地区一帯でアレッポ・ファトフ軍作戦司令室と交戦した。
一方、SANA(5月20日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市シャイフ・マクスード地区を空爆し、女児1人が死亡、5人が負傷した。
また、ARA News(5月20日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がトルコ国境に面するジャラーブルス市東部(ユーフラテス東岸)のタッル・イブル村などを砲撃した。
このほか、ARA News(5月20日付)によると、ムジャーヒディーン軍が声明を出し、同県で活動する10の武装集団を統合したと発表した。
ムジャーヒディーン軍が統合したのは、殉教者ムハンマド・シャアバーン大隊、ファールーク大隊、第5大隊、アターリブ革命家連合、アターリブ殉教者旅団、殉教者アラー・アフマド大隊、アターリブ市中央軍、アンサール・ハック大隊、アッラーへの忠誠大隊、真実の砲弾旅団。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプに近いサラーム高速道路一帯を「樽爆弾」で空爆、またダーライヤー市を砲撃した。
また東グータ地方各所では、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員が反体制武装集団と交戦した。
一方、ラフマーン軍団広報局報道官によると、東グータ地方南部で活動する反体制武装集団がシリア軍およびその民兵との戦闘の末、ブズィーナ村郊外農場およびハラスター・カンタラ村郊外農場地帯の複数カ所を奪還した。
クッルナー・シュラカー(5月20日付)が伝えた。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市各所を砲撃した。
一方、SANA(5月20日付)によると、反体制武装集団がダルアー市国立病院一帯、カーシフ地区を砲撃し、1人が負傷した。
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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(5月20日付)によると、シリア軍戦闘機がハーン・スブル村を空爆し、8人が死亡した。
一方、SANA(5月20日付)によると、反体制武装集団がフーア市を砲撃し、女性1人が死亡した。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、5月19日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はダマスカス郊外県、アレッポ県で発生し、いずれもイスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動による砲撃だったという。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は558件。
AFP, May 20, 2016、AP, May 20, 2016、ARA News, May 20, 2016、Champress, May 20, 2016、al-Hayat, May 21, 2016、Iraqi News, May 20, 2016、Kull-na Shuraka’, May 20, 2016、al-Mada Press, May 20, 2016、Naharnet, May 20, 2016、NNA, May 20, 2016、Reuters, May 20, 2016、SANA, May 20, 2016、UPI, May 20, 2016などをもとに作成。
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