シリア人権監視団:4月下旬からシリア軍によるアレッポ市北部カースティール街道完全封鎖にいたる17日までにアレッポ市一帯で民間人914人が死亡(2016年7月18日)

シリア人権監視団は、アレッポ市一帯での戦闘が激化した4月22日して以降、同市北部のカースティール街道がシリア軍によって完全制圧された7月17日までの期間に、空爆・砲撃で民間人914人(うち子供204人、女性143人)が死亡、5,700人が負傷したと発表した。

このうち、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部(カッラーサ地区、マガーイル地区、フィルドゥース地区、サーフール地区、ムワーサラート地区、マルジャ地区、バーブ・ナイラブ地区、バーブ街道地区、アシュラフィーヤ地区、バニー・ザイド地区、アーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区、ザバディーヤ地区、ブアイディーン地区、ブスターン・カスル地区、カースティールー地区、サカン・シャバービー地区、アンサーリー地区、スッカリー地区、ジスル・ハッジ地区、サーリヒーン地区、マシュハド地区、ハイダリーヤ地区、カルム・タッラーブ地区、アーミリーヤ地区、アクユール地区、ジャズマーティー地区など)に対するシリア軍、ロシア軍などの空爆・砲撃での死者は525人(うち子供112人、女性54人)だった。

一方、シリア政府の支配下にとどまるアレッポ市西部(スィルヤーン地区、アズィーズィーヤ地区、ティシュリーン通り地区、アンダルス通り地区、県庁一帯、ミンヤーン地区、ムーカンブー地区、ハラブ・ジャディーダ地区、アシュラフィーヤ地区、サイフ・ダウラ地区、ハーリディーヤ地区、ジスル・マイサルーン地区、スライマーニーヤ地区、県知事邸一帯、シャフバー地区、マシャーリカ地区、ハムダーニーヤ地区、ジュマイリーヤ地区、マイダーン地区、メリディヤーン地区、マールティーニー地区、イザーア地区、ラームーサ地区、サアドッラー・ジャービリー地広場、ザフラー協会地区など)では、反体制武装集団の砲撃により353人(うち子供83人、女性83人)が死亡したという。

また西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるシャイフ・マクスード地区に対する反体制武装集団の砲撃では23人(うち子供6人、女性3人)が死亡したという。

AFP, July 18, 2016、AP, July 18, 2016、ARA News, July 18, 2016、Champress, July 18, 2016、al-Hayat, July 19, 2016、Iraqi News, July 18, 2016、Kull-na Shuraka’, July 18, 2016、al-Mada Press, July 18, 2016、Naharnet, July 18, 2016、NNA, July 18, 2016、Reuters, July 18, 2016、SANA, July 18, 2016、UPI, July 18, 2016などをもとに作成。

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