シリア外務省は米・ロによる「テロとの戦い」での合意と「前提条件なし」で和平協議への継続を表明(2016年7月24日)

外務在外居住者省の高官は、26日にジュネーブで予定されている米国・ロシア・国連(スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当特別代表)による三者会合に先立って談話を発表、そのなかで、ジョン・ケリー米国務長官によるロシア訪問(7月15日)後に、米国・ロシア両国がダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線に対する「テロとの戦い」を継続することで合意したことに歓迎の意を示すとともに、国連主導の和平協議(ジュネーブ・プロセス)に関して、「前提条件なしでシリア人どうしの対話を継続する用意がある」と表明した。

ケリー米国務長官のロシア訪問では、ヌスラ戦線に対する「テロとの戦い」をめぐる米国・ロシアの直接協力について合意には至らなかったが、その後、両国によるアレッポ県での空爆は激しさを増していた。

SANA(7月24日付)が伝えた。

AFP, July 24, 2016、AP, July 24, 2016、ARA News, July 24, 2016、Champress, July 24, 2016、al-Hayat, July 25, 2016、Iraqi News, July 24, 2016、Kull-na Shuraka’, July 24, 2016、al-Mada Press, July 24, 2016、Naharnet, July 24, 2016、NNA, July 24, 2016、Reuters, July 24, 2016、SANA, July 24, 2016、UPI, July 24, 2016などをもとに作成。

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