ウィキリークスは、サウジアラビア外務省の極秘文書60点以上を公開、米国がサウジアラビア政府に対して、イスラーム戦線の複数の指導者を排除するよう要請していたことを明らかにした。
公開された極秘文書1点のなかで、「米国が、ハッサーン・アッブード・アブー・アブドゥッラー・ハマウィー氏、アフマド・イーサー・ザカリヤー・シャイフ氏に代表されるイスラーム戦線幹部の一部を排除するとともに、ムハマド・ザフラーン・アブドゥッラー・アッルーシュ氏についてはイスラーム戦線指導部に残留させることを望んでおり、これを秘密裏に完了したことを伝える」と書かれている。
イスラーム戦線は、2013年12月にサウジアラビアの後援を受け結成された軍事連合組織で、シャーム自由人イスラーム運動、タウヒード旅団、イスラーム軍、クルド・イスラーム戦線、シャームの鷹旅団(2015年2月にシャーム自由人イスラーム運動と完全統合)、アンサール・シャーム大隊が参加した。
米国が排除を望んだ2人はいずれもシャーム自由人イスラーム運動幹部で、残留を黙認するとしたのはイスラーム軍幹部。
なお、この文書が交わされたのち(2014年9月10日)、イドリブ県ラーム・ハムダーン村でシャーム自由人イスラーム運動の幹部を狙った爆破事件が発生し、幹部多数が死亡した。
ARA News(7月28日付)が伝えた。
AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。
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