米主導の有志連合の航空支援を受けるYPG主体のシリア民主軍がダーイシュとの戦闘の末マンビジュ市の3分の2を制圧(2016年8月1日)

アレッポ県では、『ハヤート』(8月2日付)によると、米主導の有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、マンビジュ市のほぼ3分の2を制圧した。

シリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会のシャルファーン・ダルウィーシュ報道官がロイター通信(8月1日付)に明らかにしたところによると、ダーイシュはシリア民主軍の猛攻を受け、マンビジュ市西部、東部、南部のほぼ全域から撤退したが、旧市街と北東部の複数カ所は依然としてダーイシュの支配下にあるという。

また、ARA News(8月1日付)によると、シリア民主軍はマンビジュ市南部のジュッブ・ナシャーマ村を制圧した。

一方、ARA News(8月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市とハマー県のサラミーヤ市を結ぶハナースィル市・イスリヤー村街道一帯のシリア軍拠点を攻撃した。

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スワイダー県では、SANA(8月1日付)によると、シリア軍がスワイダー市北部のハルハラ村東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃、破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月1日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ハサカ県では、SANA(8月1日付)によると、シャッダーディー市近郊のアリーシャ町で爆弾が仕掛けられたオートバイが自爆し、2人が死亡、13人が負傷した。

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ダルアー県では、ARA News(8月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うワリード・ブン・ワリード軍がタスィール町一帯の反体制武装集団拠点を攻撃した。

AFP, August 1, 2016、AP, August 1, 2016、ARA News, August 1, 2016、Champress, August 1, 2016、al-Hayat, August 2, 2016、Iraqi News, August 1, 2016、Kull-na Shuraka’, August 1, 2016、al-Mada Press, August 1, 2016、Naharnet, August 1, 2016、NNA, August 1, 2016、Reuters, August 1, 2016、SANA, August 1, 2016、UPI, August 1, 2016などをもとに作成。

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