ロシア・シリア両軍の爆撃とイラン人民兵などのシリア軍への支援によりヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)やシャーム自由人イスラーム運動による「アレッポ大血戦」の戦いは事実上の失敗に終わる(2016年8月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市フィルドゥース地区、サーリヒーン地区、カーディー・アスカル地区を空爆、またシリア軍ヘリコプターがブスターン・カスル地区、スッカリー地区を「樽爆弾」で攻撃した。

これにより、子供1人を含む3人が死亡した。

ARA News(8月3日付)によると、空爆はアレッポ市マシュハド地区に対しても行われ、「樽爆弾」が投下されたという。

一方、SANA(8月3日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ハムダーニーヤ地区、ジュマイリーヤ地区、ラームーサ地区、シャイフ・マクスード地区を砲撃し、住民7人が死亡、41人が負傷した。

またアレッポ市南部および南西部郊外一帯では、「アレッポ大血戦」と銘打って攻勢に出ていた新生ファトフ軍(シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動など)に対して、戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市ラーシディーン地区、ヒクマ学校、「スイカ市場」一帯、ハーン・アサル村などで激しい空爆を加える一方、シリア軍が外国人民兵(イラン人、アフガン人、イラク人、ヒズブッラー戦闘員)の支援を受け、フワイズ丘、マフルーカ丘などを奪還、これにより「アレッポ大血戦」はほぼ失敗に終わった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がビーニーン村、スィージャル村、クライズ村を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(8月3日付)によると、サルキーン市近郊の避難民キャンプが砲撃を受け、女性1人と子供1人が死亡した。

一方、クッルナー・シュラカー(8月4日付)によると、バーブサカー村近郊のイスラーム軍の武器製造庫が爆発した。

爆発の原因は不明だという。

この爆発に関して、イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官は4日、地中海に展開するロシア軍艦艇から発射された艦対地ミサイルの攻撃によるものだとの見方を示した。

このほか、ARA News(8月3日付)によると、ファトフ軍がイドリブ市内でダーイシュ(イスラーム国)の「テロ細胞」を摘発した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーライヤー市一帯、ハラスター市郊外を「樽爆弾」、地対地ミサイルと思われる砲弾などで攻撃、またアルバイン市一帯、フーシュ・ナスリー村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

また戦闘機(所属明示せず)がカフルバトナー町、リーハーン農場、シャイフーニーヤ村を空爆した。

一方、SANA(8月3日付)によると、イスラーム軍がハラスター市郊外の住宅地を砲撃し、1人が死亡、7人が負傷した。

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ダルアー県では、ARA News(8月3日付)によると、南部戦線(自由シリア軍)に所属するスンナ青年師団のメンバーが「人民の支援と祝福」のもと、武器弾薬庫を掌握し、アフマド・アウダ司令官を追放し、ムハンマド・トゥウマ氏を新司令官に任命、同組織の実験を掌握した。

スンナ青年師団はブスラー・シャーム市一帯で活動する武装集団。

一方、SANA(8月3日付)によると、県内各所で、2016年7月28日に施行された2016年政令第15号に従い、兵役忌避者ら約500人が出頭し、免罪となった。

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クナイトラ県では、SANA(8月3日付)によると、バアス市のハダミー地区に対して反体制武装集団が砲撃を加えた。

AFP, August 3, 2016、AP, August 3, 2016、ARA News, August 3, 2016、Champress, August 3, 2016、al-Hayat, August 4, 2016、August 8, 2016、Iraqi News, August 3, 2016、Kull-na Shuraka’, August 3, 2016、August 4, 2016、al-Mada Press, August 3, 2016、Naharnet, August 3, 2016、NNA, August 3, 2016、Reuters, August 3, 2016、SANA, August 3, 2016、UPI, August 3, 2016などをもとに作成。

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