YPG主体のシリア民主軍がダーイシュとの戦闘の末、マンビジュ市をほぼ完全に制圧する一方、ダーイシュは反体制派の拠点都市アアザーズ市に侵攻(2016年8月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、米主導の有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市中心部の治安厳戒地区をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧、同市を「ほぼ完全」に制圧した。

シリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会のシャルファーン・ダルウィーシュ報道官はロイター通信(8月6日付)に対して、マンビジュ市の約90%からダーイシュを排除したことを明らかにした。

ARA News(8月6日付)によると、これに対して、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を含むジハード主義武装集団と「穏健な反体制派」の県北部における中心拠点アアザーズ市東部方面の複数カ所から市内に侵入、シャーム軍団、ハムザ旅団などと交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月6日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市北西部のバズーク丘一帯、南西部のパノラマ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, August 6, 2016、AP, August 6, 2016、ARA News, August 6, 2016、Champress, August 6, 2016、al-Hayat, August 7, 2016、Iraqi News, August 6, 2016、Kull-na Shuraka’, August 6, 2016、al-Mada Press, August 6, 2016、Naharnet, August 6, 2016、NNA, August 6, 2016、Reuters, August 6, 2016、SANA, August 6, 2016、UPI, August 6, 2016などをもとに作成。

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