シリア軍は越境爆撃を行ったイスラエル戦闘機2機を撃墜したと発表、イスラエル軍はこれを否定(2016年9月13日)

軍武装部隊総司令部は声明を出し、13日午前1時、クナイトラ県上空のシリア領空に侵入し、シリア軍拠点に対して空爆を実施したイスラエル空軍戦闘機1機を同県南西部上空で、またイスラエル軍偵察機1機をダマスカス郊外県サアサア町西部上空で撃墜した、と発表した。

声明によると、イスラエル軍無人戦闘機は、クナイトラ県郊外でシリア軍拠点に対して攻撃を強めるシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などの反体制武装集団をあからさまに航空支援するとともに、武器、物資を提供しているという。

また、クッルナー・シュラカー(9月13日付)によると、イスラエル軍が空爆したのは第121旅団基地内の拠点複数カ所で、爆発音が3回にわたって聞こえたという。

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しかし、イスラエル軍報道官はAFP(9月13日付)に対して、シリア領内での空爆を否定した。


AFP, September 13, 2016、AP, September 13, 2016、ARA News, September 13, 2016、Champress, September 13, 2016、al-Hayat, September 14, 2016、Iraqi News, September 13, 2016、Kull-na Shuraka’, September 13, 2016、al-Mada Press, September 13, 2016、Naharnet, September 13, 2016、NNA, September 13, 2016、Reuters, September 13, 2016、SANA, September 13, 2016、UPI, September 13, 2016などをもとに作成。

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