アレッポ市東西両地区でシリア軍と「反体制派」の砲撃の応酬が続き、9月半ば以降の死者数は340人以上に(2016年10月10日)

アレッポ県では、AFP(10月10日付)によると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)の支配下にあるアレッポ市東部内では、ブスターン・バーシャー地区(中部)、シャイフ・サイード地区(南部)、サーフール地区(東部)、カルム・ジャバル地区(東部)一帯で、シリア軍、親政権武装勢力と反体制武装集団の戦闘が続き、戦闘機(所属明示せず)が夜間空爆を行った。

シリア人権監視団によると、この戦闘で反体制武装集団側は、シャイフ・サイード地区内の複数カ所を奪還したという。

また、ARA News(10月10日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区の兵舎に展開するシリア軍部隊がシャッアーラ地区に近いラウズ市場を砲撃し、5人が死亡、20人以上が負傷した。

ARA News, October 11, 2016

ARA News, October 11, 2016

さらにシリア軍は、アレッポ市東部のスライマーン・ハラビー地区に突入を試みたという。

一方、SANA(10月10日付)によると、シリア軍がカブターン・ジャバル村、アレッポ市シャイフ・サイード地区(反体制武装集団支配下)で反体制武装集団の拠点・車輌を空爆した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市ハムダーニーヤ地区(シリア政府支配下)を砲撃し、4人が死亡、14人が負傷した。

なお、シリア人権監視団によると、米・ロシアの新停戦合意が破棄された9月19日以降のシリア・ロシア軍のアレッポ市東部に対する空爆・砲撃で、子供57人を含む290人以上が死亡する一方、反体制武装集団によるアレッポ市西部への砲撃でも50人以上が死亡しているという。

反体制武装集団支配下のアレッポ市東部には約25万人、シリア政府支配下の西部には約20万人が今も暮らしている。

AFP, October 10, 2016、AP, October 10, 2016、ARA News, October 10, 2016、Champress, October 10, 2016、al-Hayat, October 11, 2016、Iraqi News, October 10, 2016、Kull-na Shuraka’, October 10, 2016、al-Mada Press, October 10, 2016、Naharnet, October 10, 2016、NNA, October 10, 2016、Reuters, October 10, 2016、SANA, October 10, 2016、UPI, October 10, 2016などをもとに作成。

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