ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が最近になって供与されたと思われるStrela SA-7地対空ミサイル(コブラ)および米国製TOW対戦車ミサイルの使用を開始した。
同監視団が複数の消息筋からの情報をもとに明らかにしたところによると、これらのミサイルは、第1軍団(自由シリア軍南部戦線)所属のカラーマ旅団の支配下にあるダーイル町に対して空爆を行う戦闘機(所属明示せず)に対して使用された。
だが、標的となった戦闘機が空爆実施直後にフレアを発したために、ミサイルは命中しなかったという。
同監視団によると、Strela SA-7地対空ミサイル数百基が数日前に、「アラブの資金」によって東ヨーロッパの市場で購入、反体制武装集団に供与されたほか、BM-21グラード・ミサイル数千発、さらには米国製のTOW対戦車ミサイルもシリア各地の反体制武装集団に供与されたという。
一方、SANA(10月10日付)によると、シリア軍がダルアー市ブスラー広場西部などで反体制武装集団と交戦した。
AFP, October 10, 2016、AP, October 10, 2016、ARA News, October 10, 2016、Champress, October 10, 2016、al-Hayat, October 11, 2016、Iraqi News, October 10, 2016、Kull-na Shuraka’, October 10, 2016、al-Mada Press, October 10, 2016、Naharnet, October 10, 2016、NNA, October 10, 2016、Reuters, October 10, 2016、SANA, October 10, 2016、UPI, October 10, 2016などをもとに作成。
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