ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部のマアーン村、カッバーリーヤ村、カウカブ村一帯でシリア軍と反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構など)が激しく交戦、シリア軍がカウカブ村とカッバーリーヤ村を奪還した。
また、SANA(10月11日付)によると、シリア軍が県北部で反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構など)と交戦の末、カウカブ村を制圧、同地一帯の治安と安全を回復した。
シリア軍はまた、これに先だって、マアルダス村、バッザーム丘、マアーン村一帯、アトシャーン村、ウンム・ハーラタイン村、ムーリク市、スカイク村、スーラーンの反体制武装集団に治して空爆を行った。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が県北部のカッバーナ村一帯などクルド山各所を空爆、砲撃し、「アーシューラーの進攻」の戦いを開始したシャーム・ファトフ戦線、シャーム軍団、「穏健な反体制派」の連合部隊を撃退した。
一方、SANA(10月11日付)によると、シリア軍が県北部のラシャー丘、ナフシャッバー村一帯に侵攻した反体制武装集団(シャーム・ファトフ戦線など)と交戦、これを撃退した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、ロシア軍戦闘機がアレッポ市東部各所を空爆した。
これに関して、「命じられるままに正しく進め」連合のザカリヤー・マラーヒフジー氏はロイター通信(10月11日付)に対して、空爆がブスターン・カスル地区に対して集中的に行われたと語った。
シリア人権監視団によると、アレッポ市東部一帯(ブスターン・カスル地区、フィルドゥース地区など)への空爆で、少なくとも10人が死亡したという。
ドゥラル・シャーミーヤ(10月11日付)によると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)はシャイフ・サイード地区、スライマーン・ハラビー地区でシリア軍と交戦し、イラク人戦闘員を含むシリア軍側兵士・戦闘員15人を殲滅した。
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ヒムス県では、SANA(10月11日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、カフルラーハー市、タッル・ザハブ町、サアン村でシャーム・ファトフ戦線の拠点を空爆した。
一方、ARA News(10月11日付)によると、シリア軍がハウラ地方を空爆した。
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イドリブ県では、SANA(10月11日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市、タマーニア町、ジャルジャナーズ町東部でファトフ軍の教練キャンプ、拠点を空爆した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスリーン町を砲撃、ラフマーン軍団の戦闘員1人を殺害、3人を負傷させた。
また戦闘機(所属明示せず)がリーハーン農場を空爆、また同地一帯でシリア軍、親政権武装勢力がイスラーム軍と交戦した。
AFP, October 11, 2016、AP, October 11, 2016、ARA News, October 11, 2016、Champress, October 11, 2016、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2016、al-Hayat, October 12, 2016、Iraqi News, October 11, 2016、Kull-na Shuraka’, October 11, 2016、al-Mada Press, October 11, 2016、Naharnet, October 11, 2016、NNA, October 11, 2016、Reuters, October 11, 2016、SANA, October 11, 2016、UPI, October 11, 2016などをもとに作成。
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