アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、アレッポ市南西部の第1070集合住宅計画地区、ハーン・トゥーマーン村一帯、ミサイル大隊基地一帯、スーク・ジャバス地区一帯、アレッポ市アーミリーヤ地区、シャイフ・サイード地区で、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団(ファトフ軍)がシリア軍、親政権武装勢力と激しく交戦、砲撃戦を行った。
またアレッポ市マシュハド地区、アンサーリー地区に対して、シリア軍が砲撃を加える一方、反体制武装集団がサラーフッディーン地区を砲撃し、女児1人が死亡、14人以上が負傷した。
一方、SANA(10月24日付)によると、シリア軍が「同盟者」とともにアレッポ市南西部で、シャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍と交戦、バーズー丘を完全制圧した。
これに対して、シャーム・ファトフ戦線が主導するファトフ軍は、アレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、女児1人を含む2人が死亡、24人が負傷した。
また、『ハヤート』(10月25日付)によると、シリア軍は反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部にビラを空中散布し、反体制武装集団戦闘員に投降を呼びかけた。
ビラには、反体制武装集団戦闘員の遺体の写真の横に「これがあなたの最期だ」と書かれ、「最後のチャンス」を逃さずに投降せよ、との呼びかけが書き添えられていた。
このほか、アレッポ市サラーフッディーン地区での戦闘で、ヌールッディーン・ザンキー運動はシリア軍兵士2人を捕捉した。
AFP, October 24, 2016、AP, October 24, 2016、ARA News, October 24, 2016、Champress, October 24, 2016、al-Hayat, October 25, 2016、Iraqi News, October 24, 2016、Kull-na Shuraka’, October 24, 2016、al-Mada Press, October 24, 2016、Naharnet, October 24, 2016、NNA, October 24, 2016、Reuters, October 24, 2016、SANA, October 24, 2016、UPI, October 24, 2016などをもとに作成。
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