アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南東部のカルム・マイサル地区一帯、ジャズマーティー地区一帯、カルム・タッラーブ地区一帯、バーブ街道地区一帯など、シリア政府が3日に奪還した地域一帯で、シリア軍、親政権武装勢力と反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)が交戦、シリア軍はマイサル地区、ダフラト・アウワード地区の複数カ所を新たに制圧した。
シリア軍は、反体制武装集団支配下のフィルドゥース地区などを激しく砲撃する一方、バーブ・ナイラブ地区、マガーイル地区を空爆した。
戦闘で、子供2人、女性1人を含む多数が死傷した。
一方、SANA(12月4日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、アレッポ市南東部のカルム・マイサル地区、カラム・タッハーン地区、カーディー・アスカル交差点一帯、ハーフーズ交差点一帯から反体制武装集団を掃討し制圧、地雷・爆発物の撤去を完了、同地の治安と安定を回復した。
これに対し、SANA(12月4日付)によると、反体制武装集団は、アレッポ市北西部のヌッブル市、ザフラー町を砲撃し、10人が負傷した。
また、ARA News(12月4日付)によると、反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区にある人民防衛隊の検問所など複数カ所を砲撃、人民防衛隊はこれに対して応戦した。
AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。
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