ラブロフ外務大臣は訪問先のドイツのハンブルグの記者会見で、反体制武装集団の支配が続くアレッポ市南東部からの民間人の退去と人道支援物資搬入のため、シリア軍が同地への攻撃を中止したと述べた。
アレッポ市南東部での負傷者、住民の退去については、トルコのアンカラで7日、ロシア軍と反体制武装集団が5日の停戦合意が成立していた。
一方、6、7日に行われた米ジョン・ケリー国務長官との会談に関しては、シリア情勢、とりわけアレッポ市南東部の停戦と人道支援について協議したとしたうえで、10日にスイスの首都ジュネーブで両国専門家による会合を行うことで合意したと付言した。
『ハヤート』(12月9日付)などが伝えた。
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AFP(12月8日付)は、米高官の話として、両者の会談は何らの進展も見せなかったという。
また、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、両者の会談を支持するとしつつ、「これまでと同様、答えを必要とする多くの問題が提起された」と述べ、会談が結論を得なかったことを認めた。
AFP, December 8, 2016、AP, December 8, 2016、ARA News, December 8, 2016、Champress, December 8, 2016、al-Hayat, December 8, 2016、Iraqi News, December 8, 2016、Kull-na Shuraka’, December 8, 2016、al-Mada Press, December 8, 2016、Naharnet, December 8, 2016、NNA, December 8, 2016、Reuters, December 8, 2016、SANA, December 8, 2016、UPI, December 8, 2016などをもとに作成。
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