シリア国民連合の主要幹部が次々と脱会(2016年12月11日)

トルコのイスタンブールで開催中のシリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会会合で、主要幹部が次々と脱会した。

会合は9日に開幕し、『ハヤート』(12月12日付)によると、委員会メンバー111人中82人が参加(うち10人はSkypeでの参加)していたが、閉幕声明の文言などをめぐって普及、Elaph(12月11日付)によると、リヤード・サイフ、ミシェル・キールー、サミール・ナッシャールといった幹部メンバーが次々と脱会したという。

彼らの多くは、その理由について明らかしないまま、脱会したという。

一方、『ハヤート』(12月12日付)によると、会合では、委員会メンバーの一人が、ドイツのベルリンで危篤(11日死亡)の幹部メンバーの一人サーディク・ジャラール・アズム氏の回復を願うことを提案したが、アブドゥッラー・ファフド氏は「アズム氏は世俗主義者だ」と非難し、この提案を拒否した。

また、閉幕決議草案での審議では、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線の処遇に関して、国連安保理の決定に従い、同組織をテロ組織とみなすとする文言をめぐって意見の対立が生じたという。

AFP, December 11, 2016、AP, December 11, 2016、ARA News, December 11, 2016、Champress, December 11, 2016、Elaph, December 11, 2016、al-Hayat, December 12, 2016、Iraqi News, December 11, 2016、Kull-na Shuraka’, December 11, 2016、al-Mada Press, December 11, 2016、Naharnet, December 11, 2016、NNA, December 11, 2016、Reuters, December 11, 2016、SANA, December 11, 2016、UPI, December 11, 2016などをもとに作成。

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