イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(12月16日付)によると、イドリブ市でアレッポ市救済と反体制武装集団の統合を求めるデモが発生し、数千人が参加した。
デモには、アブドゥッルバースィト・サールート氏が参加者を主導した。
サールート氏は、2011年に「アラブの春」がシリアに波及した当初、ヒムス市でのデモを主導し、「シリア革命におけるもっとも著名な活動家の一人」と目されていたが、その後、バイヤーダ殉教者大隊を率いて武装闘争を展開、2014年12月にダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓い、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線や同戦線と共闘する「反体制派」への抵抗を呼びかけていた。
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シリア人権監視団は、反体制武装集団の支配下にあるダルアー県サフム・ジャウラーン村、タファス市、ウンム・マヤーズィン町、ヤードゥーダ村、ジャースィム市、ヒムス市ラスタン市でデモが発生し、反体制武装集団の統合、アレッポ市救済が主唱された。
また、クッルナー・シュラカー(12月16日付)によると、デモはダルアー県のダルアー市、東ガーリヤ村、ムサイフラ町、ジーザ町、フラーク市、サフワ村、サイダー町、ダーイル町、サナマイン市、ハーッラ市、ナワー市、タスィール町、ムザイリーブ町、イドリブ県サールートでも発生したという。
AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。
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