シリア人権監視団は、アレッポ市東部からの反体制武装集団戦闘員とその家族を退去させるために用意されている旅客バス126輌のうち、29輌が、イドリブ県のフーア市、カファルヤー町に向かったと発表した。
同監視団によると、派遣された旅客バスにより、フーア市、カファルヤー町にとどまる重篤患者、負傷者、住民の移送が行われるとした。
なお、これに関して、シリア人権監視団は、アレッポ市東部からの反体制武装集団戦闘員とその家族の退去の一環として、イランがファトフ軍側に対して、フーア市、カファルヤー町から4,000人を避難させることを要求したが、ファトフ軍側は400人の退去しか認めていないと指摘する一方、両者が妥協したとの情報も錯綜している。
『ハヤート』(12月18日付)によると、フーア市、カファルヤー町には2万人がとどまっており、うち4,500人が戦闘員(ヒズブッラー戦闘員を含む)だという。
なお、『ハヤート』(12月18日付)によると、アレッポ市東部からの退去作業は、フーア市、カファルヤー町からの避難が完了した後に再開される見込みだという。
AFP, December 17, 2016、AP, December 17, 2016、ARA News, December 17, 2016、Champress, December 17, 2016、al-Hayat, December 18, 2016、Iraqi News, December 17, 2016、Kull-na Shuraka’, December 17, 2016、al-Mada Press, December 17, 2016、Naharnet, December 17, 2016、NNA, December 17, 2016、Reuters, December 17, 2016、SANA, December 17, 2016、UPI, December 17, 2016などをもとに作成。
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