ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は記者会見で、シリア軍によるアレッポ市東部からの反体制武装集団戦闘員とその家族らの退去と同市の解放について、「現代世界最大の人道作戦」と述べるとともに、「トルコの大統領とイラン指導部がアレッポ市の事態の正常化において大きな役割を果たした」と称賛した。
プーチン大統領はそのうえで、シリアでの紛争の解決において、三カ国による協力態勢を発展させる用意があるとしたうえで、「次なる段階においては、シリア全土での停戦と和平協議に向けた取り組みを強化するべき」と強調し、「こうした問題の解決は米国なしではあり得ない」と述べ、2017年1月に発足するドナルド・トランプ米新政権に期待を寄せた。
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SANA(12月23日付)は、アサド大統領がロシアのヴラジミール・プーチン大統領と電話会談し、アレッポ市解放への祝辞を受けたと伝えた。
AFP, December 23, 2016、AP, December 23, 2016、ARA News, December 23, 2016、Champress, December 23, 2016、al-Hayat, December 24, 2016、Iraqi News, December 23, 2016、Kull-na Shuraka’, December 23, 2016、al-Mada Press, December 23, 2016、Naharnet, December 23, 2016、NNA, December 23, 2016、Reuters, December 23, 2016、SANA, December 23, 2016、UPI, December 23, 2016などをもとに作成。
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