バラダー渓谷で活動するという「革命軍事諸派」は同地でシャーム・ファトフ戦線は存在しないと発表するも、シリア事件監視団によるとシャーム・ファトフ戦線戦闘員は数百人存在(2017年1月2日)

ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力と戦闘を続けているという「バラダー渓谷地区革命軍事諸派」を名乗る集団は声明を出し、同地にはシャーム・ファトフ戦線は存在しないと主張した。

しかし、シリア人権監視団によると、バラダー渓谷でシリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力と交戦する反体制武装集団の戦闘員は数千人からなり、うち数百人がシャーム・ファトフ戦線のメンバーだという。

Kull-na Shuraka', January 2, 2017

Kull-na Shuraka’, January 2, 2017

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東グータ地方のマイダアーニー村一帯で活動を続けるというマルジュ(・スルターン)地区地元評議会は声明を出し、ロシア・トルコ仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦発効後もシリア軍が攻撃を継続していると非難、国際停戦監視団を同地に派遣するよう呼びかけた。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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