シリア外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理に書簡を送り、反体制武装集団によるダマスカス郊外県アイン・フィージャ町の水道施設の封鎖を国際法違反として報告した。
アイン・フィージャ町の水道施設は、首都ダマスカス(人口約550万人)の水源。
書簡によると、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線や「穏健な反体制派」からなる武装テロ組織が12月24日、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷およびアイン・フィージャ水源一帯に展開し、水源と首都ダマスカスを結ぶ配水管を爆破、さらに水道施設に灯油を注ぎ込み、水道水を汚染、これにより首都ダマスカスへの水道供給の80%が絶たれているという。
また、こうした「テロ組織」の犯罪行為は、フランス、英国、米国、サウジアラビア、カタール、トルコによって隠蔽されていると非難し、民間人への水道供給を遮断する行為は「戦争犯罪」、「人道に対する犯罪」に相当すると指摘、国連安保理に対してこうした行為を非難し、適切な措置を講じるよう要請した。
AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。
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