国連のアントニオ・グテーレス新事務総長は、就任後初めてとなる記者会見を行い、シリア情勢に関して「(シリアの政治移行プロセスは2月8日に予定されている)ジュネーブ(4会議)で諸々の政治的な問題とともに議論される中心的な問題となろう」としたうえで、反体制派に対して「前提条件なしでの自由な対話」に応じるよう呼びかけた。
一方、シリア情勢に関する安保理会合で、2月8日までに反体制派が統一代表団の人選できない場合、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表自身が反体制派の代表団を人選すると述べたことに関しては、「デミストゥラ氏は国連安保理決議第2254号の文言から逸脱はしていない」としつつ、「重要なのは、我々がジュネーブの交渉を成功させるために行動することだ。そのためには反体制派にとって意味のある代表団を発足させる必要がある。我々はそのために可能なあらゆることをするだろう」と述べた。
そのうえで「今はそれ以外の問題を検討する時ではなく、ジュネーブでの会合を成功させるために行動するべきだ…。ジュネーブは中心的な問題を議論するよい機会となるだろう」と付言した。
AFP, February 2, 2017、AP, February 2, 2017、ARA News, February 2, 2017、Champress, February 2, 2017、al-Hayat, February 3, 2017、Iraqi News, February 2, 2017、Kull-na Shuraka’, February 2, 2017、al-Mada Press, February 2, 2017、Naharnet, February 2, 2017、NNA, February 2, 2017、Reuters, February 2, 2017、SANA, February 2, 2017、UPI, February 2, 2017などをもとに作成。
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