シリア軍がアレッポ県におけるダーイシュ最期の拠点都市バーブ市南部で進軍を続け、トルコ軍とともに同市を事実上「完全包囲」(2017年2月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラーなどからなる親政権武装勢力が、県内におけるダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市南部に侵攻し、同市とダイル・ハーフィル市一帯を結ぶ兵站路を遮断、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室によって東西北部を掌握されたバーブ市のダーイシュは「完全包囲」された。

しかし、ヒズブッラーの戦争広報局は「シリア軍はバーブ市に向かうダーイシュの兵站路から3.5キロの地点にまで進軍し、同兵站路を射程圏内に収めた」と発表するにとどまった。

『ハヤート』(2月7日付)によると、バーブ市をともに包囲するかたちとなったシリア軍、ヒズブッラーなどの親政権武装勢力とトルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室が、前線で連携しているのか否かは定かではないという。

ただ、同地の攻略をめぐっては、ロシア軍とトルコ軍が1月に入って、合同空爆作戦を行っている。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月6日付)によると、シリア軍がダクワ丘およびその一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(2月6日付)によると、シリア軍がハヤーン製油所東部一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

シリア軍はまた、タドムル市西部郊外の柑橘農園でダーイシュと交戦した。

このほか、ARA News(2月6日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のスフナ市一帯を空爆し、2人が死亡した。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州は、タイフール航空基地東部の東バイダ村でシリア軍兵士10人を殺害したと発表した。

またアアマーク通信(2月5日付)は、東バイダ村一帯でシリア軍兵士20人を殺害したと発表した。image010 image011

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月6日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、電気保全旅団基地一帯、墓地地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, February 6, 2017、AP, February 6, 2017、ARA News, February 6, 2017、Champress, February 6, 2017、al-Hayat, February 7, 2017、Iraqi News, February 6, 2017、Kull-na Shuraka’, February 6, 2017、al-Mada Press, February 6, 2017、Naharnet, February 6, 2017、NNA, February 6, 2017、Reuters, February 6, 2017、SANA, February 6, 2017、UPI, February 6, 2017などをもとに作成。

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