イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動などの反体制武装集団の中心拠点イドリブ市中心街各所に対して、戦闘機(所属明示せず)が前日に引き続いて、空爆を行った。
空爆は、軍事治安局一帯、シュアイイブ・モスク一帯、国立競技場一帯、ワーディー・ナスィーム一帯、ジャッラ交差点一帯、ドゥバイト地区、国家治安局(総合情報部)一帯に対して行われた。
なお、7日の所属不明の戦闘機による市内のシャーム解放機構拠点に対する空爆では、少なくとも46人が死亡した。
犠牲者の内訳は、民間人24人(うち子供10人、女性11人)、アジアおよび旧ソ連出身の戦闘員15人、身元不明7人。
空爆に関して、ロシア国防省は関与を否定、また米中央軍(CENTCOM)も7日の空爆がブーカマール市近郊、バーブ市近郊、ラッカ市近郊、タドムル市近郊に対して行われた(のみ)と発表している。
AFP, February 8, 2017、AP, February 8, 2017、ARA News, February 8, 2017、Champress, February 8, 2017、al-Hayat, February 9, 2017、Iraqi News, February 8, 2017、Kull-na Shuraka’, February 8, 2017、al-Mada Press, February 8, 2017、Naharnet, February 8, 2017、NNA, February 8, 2017、Reuters, February 8, 2017、SANA, February 8, 2017、UPI, February 8, 2017などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.