YPG主体のシリア民主軍はマンビジュ市西部の4カ村をシリア軍所属のシリア国境警備隊に引き渡す(2017年3月16日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月16日付)がクルド消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、マンビジュ市西部近郊の4カ村をシリア軍所属のシリア国境警備隊に引き渡したと伝えた。

シリア民主軍が引き渡したのは、ブーガーズ村、ミール・ワイラーン村、サーブ・ワイラーン村、クール・フユーク村で、いずれも住民はクルド人だという。

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ラッカ県では、ARA News(3月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市東部郊外のハムド・アッサーフ穀物サイロ一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。

一方、シリア民主軍が続行する「フーフラテスの怒り」作戦に参加するシリア・エリート部隊(アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏指揮)は声明を出し、ラッカ市北東部のカラーマ村一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との15日の戦闘で、部隊に所属するサアドッッラー・ジャービリー大隊司令官のムハンマド・ラマダーン氏が死亡したと発表した。

AFP, March 16, 2017、AP, March 16, 2017、ARA News, March 16, 2017、Champress, March 16, 2017、al-Hayat, March 17, 2017、Iraqi News, March 16, 2017、Kull-na Shuraka’, March 16, 2017、al-Mada Press, March 16, 2017、Naharnet, March 16, 2017、NNA, March 16, 2017、Reuters, March 16, 2017、SANA, March 16, 2017、UPI, March 16, 2017などをもとに作成。

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