シャーム解放委員会(旧ヌスラ戦線)などからなる反体制武装集団が首都ダマスカス東部で攻撃を激化、アッバースィーイーン・バス・ターミナルの大部分を制圧(2017年3月19日)

ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(3月19日付)、シリア人権監視団などによると、県東部のジャウバル区、カーブーン区、バルザ区を拠点とするシャーム解放委員会、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍などの反体制武装集団が「アッラーの僕たちよ、しっかとせよ」作戦を開始、数千人の戦闘員を動員して、シリア軍拠点に対する攻撃を激化させた。

攻撃は、シャーム解放委員会、ラフマーン軍団がジャウバル区で、第1旅団とウンマの曉旅団がカーブーン区およびバルザ区一帯で開始され、反体制武装集団はカーブーン区の工業地区、ジャウバル区内の複数の建物群を制圧した。

Kull-na Shuraka’, March 19, 2017

Kull-na Shuraka’, March 19, 2017

Kull-na Shuraka’, March 19, 2017

Kull-na Shuraka’, March 19, 2017

アッバースィーイーン・バス・ターミナルへの侵攻と前後して、バルザ区などダマスカス県東部一帯でシリア軍との戦闘を続けるシャーム解放委員会、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍は大規模作戦に向けて、動員を強化、戦闘員数千人が同地に集結していたという。

戦闘により、シリア軍兵士20人以上が死亡したという。

また、シャーム解放委員会メンバーなどからなる自爆戦闘員(インギマースィー)が特攻攻撃を繰り返し、アッバースィーイーン・バス・ターミナルの大部分を制圧した。

さらに、反体制武装集団は、アレッポ街道、カッサーア地区、アッバースィーイーン病院一帯、ジョルジュ・フーリー広場、ルクン・ディーン地区各所、クスール地区、ムハージリーン地区、アダウィー地区、アッバースィーイーン地区、ファーリス・フーリー通り、ティジャーラ地区、バーブ・トゥーマー地区を砲撃した。

これに対して、シリア軍はアッバースィーイーン・バス・ターミナル一帯奪還のために攻撃を強めるとともに、カーブーン区およびダマスカス郊外県東グータ地方一帯(ハラスター市、アルバイン市など)に対して35回以上の空爆を実施した。

ハラスター市ではこの空爆で女性や子供を含む8人が死亡したという。

一方、SANA(3月19日付)は、シリア軍がジャウバル区北部(カーブーン区)の工業地区でシャーム解放委員会に対する包囲を強め、戦闘員数十人を殲滅したと伝えた。

また、シャーム解放委員会などからなる反体制武装集団がアッバースィーイーン・バス・ターミナルを制圧したとの報道が「噂」、「嘘」で正しくないと否定した。

AFP, March 19, 2017、AP, March 19, 2017、ARA News, March 19, 2017、Champress, March 19, 2017、al-Hayat, March 20, 2017、Iraqi News, March 19, 2017、Kull-na Shuraka’, March 19, 2017、al-Mada Press, March 19, 2017、Naharnet, March 19, 2017、NNA, March 19, 2017、Reuters, March 19, 2017、SANA, March 19, 2017、UPI, March 19, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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