ダマスカス県東部でシリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の攻防続く(2017年3月22日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区北部の紡績工場一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がシャーム解放機構、ラフマーン軍団、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦を続け、シリア軍が同地一帯を40回にわたり空爆した。

反体制武装集団側もシリア政府支配下のダマスカス県中心街に対して砲撃を行い、そのうちの1発がシャアラーン地区近くに着弾した。

一方、SANA(3月22日付)によると、ジャウバル区北部の工業地区に侵攻したシャーム解放機構などからなる反体制武装集団をシリア軍が迎撃し、戦闘員150人以上を殲滅、自爆戦闘員7人を殺害したほか、爆弾を積んだ車輌3輌を破壊、戦車、装甲車、武装した車輌など多数を破壊した。

シリア軍はまた、ジャウバル区内およびその一帯でも反体制武装集団と交戦し、航空部隊がダマスカス郊外県東グータ地方と同地を結ぶ反体制武装集団の兵站線一帯を激しく空爆した。

SANA, March 22, 2017

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他方、シリア・イスラーム評議会は声明を出し、ダマスカス県東部の戦闘に関して、「すべての武装勢力にとって命運をかけた戦いで、統合司令部のもと、心を一つにして行動することが求められる」と主張、すべての武装集団にダマスカス県東部での戦闘に参加するとともに、ダルアー県、クナイトラ県、ダマスカス県南部などでもシリア軍に対する戦端を開くよう呼びかけた。


AFP, March 22, 2017、AP, March 22, 2017、ARA News, March 22, 2017、Champress, March 22, 2017、al-Hayat, March 23, 2017、Iraqi News, March 22, 2017、Kull-na Shuraka’, March 22, 2017、al-Mada Press, March 22, 2017、Naharnet, March 22, 2017、NNA, March 22, 2017、Reuters, March 22, 2017、SANA, March 22, 2017、UPI, March 22, 2017などをもとに作成。

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