米国の支援を受ける「穏健な反体制派」の一つでシャーム解放機構と共闘しているイッザ軍(自由シリア軍)のヒムス地区は声明を出し、ヒムス県北部郊外作戦司令室に参加すると発表した。
また、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線に所属するタウヒード軍も声明を出し、同じくヒムス県北部郊外作戦司令室への参加を表明した。
ARA News(4月2日付)が、イッザ軍のマフムード・マフムード報道官の話として伝えたところによると、ヒムス県北部郊外作戦司令室には、イッザ軍、タウヒード軍のほか、ハマー県北部でシャーム解放機構と共闘するナスル軍、自由イドリブ軍など12の武装集団が参加し、アサド政権およびダーイシュ(イスラーム国)と戦うことを目的とするという。
また、イドリブ県の複数の消息筋によると、同作戦司令室には、シャーム戦線、シャーム軍団、シャーム自由人イスラーム運動、ムジャーヒディーン軍、「命じられるまま正しく進め」連合も参加を検討しているという。
なお、ヒムス県北部では、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動などがシリア軍への抵抗を続けている。
AFP, April 2, 2017、AP, April 2, 2017、ARA News, April 2, 2017、Champress, April 2, 2017、al-Hayat, April 3, 2017、Iraqi News, April 2, 2017、Kull-na Shuraka’, April 2, 2017、al-Mada Press, April 2, 2017、Naharnet, April 2, 2017、NNA, April 2, 2017、Reuters, April 2, 2017、SANA, April 2, 2017、UPI, April 2, 2017などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.