ハマー県では、クッルナー・シュラカー(4月20日付)によると、シリア軍が県北部のタイバト・イマーム市、ハルファーヤー市一帯の奪還に向けて攻撃を激化させ、シャーム解放機構とともに同地に進攻していたイッザ軍の司令官サーヒル・アドナーン・サーリフ氏、ムハンマド・ジャッラード氏が戦死した。
ARA News(4月20日付)によると、シリア軍はタイバト・イマーム市に突入、シリア人権監視団によると、シリア軍は、シャーム自由人イスラーム運動、中部師団、イッザ軍、シャーム自由人イスラーム運動などとの戦闘の末、タイバト・イマーム市の大部分を制圧した。
これに関して、ヒズブッラーの戦争広報局は、「シリア軍とその同盟者がタイバト・イマーム市を制圧した」と発表した。
しかし、シャーム自由人イスラーム運動のウマル・ハッターブ報道官は、ドゥラル・シャーミーヤ(4月20日付)に対して、「戦闘はまだ続いている…。我々は大規模増援部隊を派遣した」と述べ、タイバツ・イマーム町制圧を否定した。
一方、SANA(4月20日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、タイバト・イマーム市、マサースィナ村、ブワイダ村、マアルカバ村、ラハーヤー村、ムーリク市、サルバー村でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。
これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団はムハルダ市を砲撃し、4人が負傷したという。
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ダマスカス県では、ARA News(4月20日付)によると、シリア軍が、カーブーン区を砲撃、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがダルアー市ダルアー・バラド地区各所を「樽爆弾」で爆撃、また戦闘機が同地を4度にわたって空爆した。
一方、SANA(4月20日付)によると、シリア軍がダルアー市スィーバ地区、カラク地区、バジャービジャ地区、アルバイーン地区、バハール地区、バドウ地区、ダム街道地区、ブスラー広場一帯、マハッタ地区でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。
AFP, April 20, 2017、AP, April 20, 2017、ARA News, April 20, 2017、Champress, April 20, 2017、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2017、al-Hayat, April 21, 2017、Iraqi News, April 20, 2017、Kull-na Shuraka’, April 20, 2017、al-Mada Press, April 20, 2017、Naharnet, April 20, 2017、NNA, April 20, 2017、Reuters, April 20, 2017、SANA, April 20, 2017、UPI, April 20, 2017などをもとに作成。
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