イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団、自由シリア軍諸派は「安全地帯」(緊張緩和地帯)設置を骨子とする新停戦合意を拒否(2017年5月4日)

シリア国内で活動する反体制武装集団7組織は共同声明を出し、アスナタ4会議でロシア、トルコ、イランの3カ国が合意した「安全地帯」設置を骨子とする新停戦合意を拒否すると発表した。

共同声明に参加したのは、アスタナ4会議に参加するイスラーム軍、アスナタでの停戦・和平協議に呼応せず戦闘を継続しているアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、そしてアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構と共闘し戦闘を継続しているラフマーン軍団、シャーム戦線、ヤルムーク軍、イドリブ自由軍、ナスル軍。

声明で7組織は、トルコ、ロシアとともに停戦保障国を務めるイランに関して「体制支援を任務とする宗派主義的民兵に依拠して、テロを支援し、シリア国内の社会的亀裂を作り出そうとしている」と断じ、「いかなる政治プロセスにおいても保障国として受け入れることはできない」と非難した。

また、ロシアに対して、シリア国内での攻撃を停止するとともに、シリア政府に対して国連安保理諸決議を順守するための役割を果たすよう求めた。

Kull-na Shuraka’, May 4, 2017

AFP, May 4, 2017、AP, May 4, 2017、ARA News, May 4, 2017、Champress, May 4, 2017、al-Hayat, May 5, 2017、Kull-na Shuraka’, May 4, 2017、al-Mada Press, May 4, 2017、Naharnet, May 4, 2017、NNA, May 4, 2017、Reuters, May 4, 2017、SANA, May 4, 2017、UPI, May 4, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.