ロシア国防省は「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反19件を確認したと発表、トルコ側を通じて反体制派にテロリストの挑発に呼応しないよう要請(2017年5月8日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月8日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」(5月6日0時0分に発効)への違反を19件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反の内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が10件、ラタキア県が4件、ダルアー県が1件、ハマー県が4件。

またトルコ側の監視チームも5件(内訳はダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、ダルアー県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生、このうちハマー県ズラーキーヤート村一帯での停戦違反については、ロシア側が、シリア軍に対するテロリストの挑発に反体制武装集団が呼応しないようトルコ側に要請、トルコ側はその旨反体制武装集団に通達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 8, 2017をもとに作成。

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