シャーム自由人イスラーム運動とアサーラ・ワ・タンミヤ戦線がトルコ軍・ハワール・キリス作戦司令室支配下のアレッポ県ジャラーブルス市から撤退(2017年5月19日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月19日付)が匿名消息筋の話として伝えたところによると、トルコ軍と同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室の支配下にあるジャラーブルス市で活動を続けてきたシャーム自由人イスラーム運動とアサーラ・ワ・タンミヤ戦線が、同市外への本部の移転を開始した。

シャーム自由人イスラーム運動とアサーラ・ワ・タンミヤ戦線の退去は、ハワール・キリス作戦司令室に参加するスルターン・ムラード師団と、同作戦司令室を2016年9月に離反した東部自由人の戦闘(3人が死亡)を受けた動きで、シャーム自由人イスラーム運動は同市から自発的に退去することで、住民の安全確保に貢献しようとしているのだという。

また、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線はこうした動きに同調して、ジャラーブルス市からの退去を決定したという。

AFP, May 19, 2017、AP, May 19, 2017、ARA News, May 19, 2017、Champress, May 19, 2017、al-Hayat, May 19, 2017、Kull-na Shuraka’, May 19, 2017、al-Mada Press, May 19, 2017、Naharnet, May 19, 2017、NNA, May 19, 2017、Reuters, May 19, 2017、SANA, May 19, 2017、UPI, May 19, 2017などをもとに作成。

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