ロシアGRU長官:「シリア国内のダーイシュ戦闘員は9,000人、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)戦闘員は15,000人」(2017年8月25日)

ロシア軍参謀本部機動総局のセルゲイ・ルドスコイ局長は、ロシア国防省主催の国際軍事技術フォーラム「アールミヤ(軍)2017」で、2015年9月末のシリア領内での空爆開始以降、ロシア軍による出撃回数が2万8,000回に達し、9万回の空爆を実施したと述べた。

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また、イゴール・コロヴォフGRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)長官は、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構の戦闘員の数が1万5,000人と推計され、そのほとんどがシリア人であることを明らかにした。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)は依然として9,000人以上の戦闘員を擁していると述べた。

さらに、ロシア東部軍管区司令官のセルゲイ・スロヴィキン陸軍大将は、シリア軍が、ロシア空軍の航空支援を受けてこの1週間で、シリア砂漠(ヒムス県)の1,000平方キロメートルからダーイシュ(イスラーム国)を相当、同地を制圧したと発表した。

スロヴィキン司令官はまた、ハマー県イスリヤー村東部でシリア軍の包囲を受けていたダーイシュを殲滅したと付言した。

AFP, August 25, 2017、AP, August 25, 2017、ARA News, August 25, 2017、Champress, August 25, 2017、al-Hayat, August 26, 2017、Kull-na Shuraka’, August 25, 2017、al-Mada Press, August 25, 2017、Naharnet, August 25, 2017、NNA, August 25, 2017、Reuters, August 25, 2017、SANA, August 25, 2017、UPI, August 25, 2017などをもとに作成。

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