ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(10月6日付)によると、シリア軍がユーフラテス川右岸(西岸)で南進を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の「治安部門の首都」と目される拠点都市マヤーディーン市に到達した。
シリア人権監視団によると、シリア軍はマヤーディーン市内に突入し、同市西部の建物群複数カ所を制圧したという。
一方、SANA(10月6日付)によると、シリア軍は、ダーイシュ(ダーイシュ)との戦闘の末、マヤーディーン市を一望できる同市西部郊外のパン製造工場を制圧、『ワタン』(10月6日付)によると、パン製造工場に加えて、マヤーディーン市南西部のラフバ城、ハール市場、穀物サイロ地区を制圧した。
SANAによると、シリア軍はまた、マヤーディーン市の西方45キロの前線でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員多数を殲滅した。
クッルナー・シュラカーによると、シリア軍がマヤーディーン市に進軍する一方、ロシア軍は同市とダイル・ザウル市間のムーハサン村などを空爆した。
このほか、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマヤーディーン市近郊のマフカーン町のユーフラテス河畔で船を爆撃し、ユーフラテス川右岸(西岸)からダーイシュ(イスラーム国)支配下の左岸(東岸)に向かおうとしていた住民14人(子ども3人を含む)が死亡した。
AFP, October 6, 2017、ANHA, October 6, 2017、AP, October 6, 2017、ARA News, October 6, 2017、Champress, October 6, 2017、al-Hayat, October 7, 2017、Kull-na Shuraka’, October 6, 2017、al-Mada Press, October 6, 2017、Naharnet, October 6, 2017、NNA, October 6, 2017、Reuters, October 6, 2017、SANA, October 6, 2017、UPI, October 6, 2017、al-Watan, October 6, 2017などをもとに作成。
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