紛争兵器研究所「ダーイシュの武器供給源はEU、米国、中国」(2017年12月15日)

英国を拠点に世界の武器の流れを調査しているNGO「紛争兵器研究所」(Conflict Armament Research)は「イスラーム国の兵器」(Weapons of the Islamic State)と題した報告書(http://www.conflictarm.com/download-file/?report_id=2568&file_id=2574)を発表した。

Conflictarm.com, December 15, 2017

202ページからなる報告書は、2014年7月から2017年11月にかけての3年5ヶ月間にわたり、シリア、イラク両国内におけるダーイシュ(イスラーム国)との戦いの前線地域での調査結果をまとめたもので、ダーイシュが保有している武器のほとんどが欧米諸国から供給されていることを明らかにした。

同報告書によると、ダーイシュの武器の約3分の1が欧州連合(EU)から供給され、残る3分の2が米国や中国などから供給されていたという。

調査は、イラク軍、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に随行した調査員が現地で実施し、武器弾薬のほか、化学兵器を製造するのに必要な化学物質などを発見したという。

AFP, December 15, 2017、ANHA, December 15, 2017、AP, December 15, 2017、ARA News, December 15, 2017、Champress, December 15, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2017、al-Hayat, December 16, 2017、al-Mada Press, December 15, 2017、Naharnet, December 15, 2017、NNA, December 15, 2017、Reuters, December 15, 2017、SANA, December 15, 2017、UPI, December 15, 2017などをもとに作成。

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