ロシア提案によるダマスカス郊外県東グータ地方での新停戦案が破談(2018年1月27日)

ダマスカス郊外県東グータ地方でシリア軍に対する抵抗を続けるシャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団、シャーム解放機構などからなる{彼らが不正をはたらいた」作戦司令室は報道声明を出し、ロシアの提案による新たな停戦案に関して、「停戦に関して誰とも連絡をとっておらず、誰も我々の代理人として任命していない。我々は政権、ロシアの誰とも交渉していないし、誰からも相談を受けていない停戦には関心ない」と表明した。

そのうえ、「東グータ地方の革命家たちは、グータ地方と住民を守るための自衛の戦いを行っており、この戦いはグータ住民のためになる結果をもって終わるべき」と主張、戦闘を継続する意思を示した。

声明は、ラフマーン軍団のワーイル・アルワーン報道官が26日にドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)に対して、ジュネーブ会議に参加する反体制派の一つ最高交渉委員会のメンバーの一人から連絡を受け、人道支援物資搬入のため、27日0時0分から24時間、ないしは48時間、東グータでの戦闘を停止するとのロシアによる新停戦案への姿勢を示すよう求められていると述べたことを受けたもの。

また、イスラーム軍政治局のムハンマド・アッルーシュ氏も、ツイッターを通じて、この停戦案が不調に終わったことを明らかにした。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

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