ダルアー県では、SANA(7月1日付)によると、シリア軍が、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるダルアー市旧税関地区、ヌアイマ村などダルアー市東部一帯を集中的に砲撃した。
また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月1日付)によると、ロシア軍がタファス市を18回にわたり爆撃した。
これに対して、SANAによると、シャーム解放機構はダルアー市ナフダ地区を砲撃した。
また、南部中央作戦司令室は、カフルシャムス町近郊のヒルバト・ムライハ村に進攻し、アクラバー村とカフルシャムス村町を結ぶ街道を遮断しようとしたシリア軍と親政権民兵と交戦、これを撃退したと発表した。
一方、アナトリア通信(7月1日付)が伝えたところによると、南部中央作戦司令室のイブラーヒーム・ジャバーウィー報道官は、ロシア・シリア両軍の攻撃を受けてヨルダン国境に向けて逃れた避難民のうち、少なくとも15人が餓死・病死したと述べた。
死亡した15人の内訳は、女性2人、老人1人、子供12人だという。
AFP, July 1, 2018、Anadolu Ajansı, July 1, 2018、ANHA, July 1, 2018、AP, July 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2018、al-Hayat, July 2, 2018、Reuters, July 1, 2018、SANA, July 1, 2018、UPI, July 1, 2018などをもとに作成。
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