スプートニク・ニュース(9月22日付)は、イドリブ県の複数の消息筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)が、ダーイシュ(イスラーム国)とアンサール・タウヒードを名のる武装集団に、サリン・ガスや塩素ガスの入ったボンベ6本を引き渡したと伝えた。
有毒ガスを引き渡されたダーイシュやアンサール・タウヒードは、シリア軍が化学兵器攻撃を行ったと見せ掛けようとしているという。
アンサール・タウヒードは4月末、新興のアル=カーイダ系組織であるフッラース・ディーンとともにヌスラ・イスラーム同盟を結成し、共闘する組織。
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シャーム解放機構の治安機関幹部のアナス・シャイフ氏は、ダーイシュ(イスラーム国)ハマー州の副司令官(ワーリー)を務めているアブ・アフマド・ムハージル氏、同州大5大隊司令官のアブー・ハージル・ハマウィー氏をイドリブ県アティマ村近郊で拘束した、と発表した。
両氏は、イドリブ県などでの暗殺テロに関与していたという。
シャーム解放機構に近いイバー通信(9月22日付)が伝えた。
AFP, September 22, 2018、ANHA, September 22, 2018、AP, September 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2018、al-Hayat, September 23, 2018、Reuters, September 22, 2018、SANA, September 22, 2018、Sputnik News, September 22, 2018、UPI, September 22, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, September 22, 2018などをもとに作成。
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