トルコ日刊紙「米CIAはロジャヴァ支配下で3,000人以上のスパイを養成、モサドの工作員も70人以上が潜入」(2018年9月22日)

トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(9月22日付)は、シリア諜報機関(ムハーバラート)の元高官だというアフマド・ジャービル氏の情報として、「米国の諜報機関は、過去2年間に、ハサカ市、ラッカ市、ダイル・ザウル市、マンビジュ市(アレッポ県)、アイン・アラブ(コバネ)市(アレッポ県)、タッル・アブヤド市(ラッカ県)で、3,000人以上の「通報者」(スパイ)を養成した」と伝えた。

このうちハサカ市とダイル・ザウル市を除く都市は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)、そして人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にある。

ハサカ市は、シリア政府とロジャヴァが分割(共同)統治を行い、ダイル・ザウル市はシリア政府の支配下にあるが、同市に面するユーフラテス川東岸はシリア民主軍が支配する。

同紙によると、米国は教会や支援機関といった場所を借りて、「通報者」となる人材を探し、米CIAとともに、イスラエルのモサドの工作員70人以上も、保健関係者、ボランティア、農業専門家、都市計画専門家、宗教関係者として、これらの地域に入っているという。

AFP, September 22, 2018、ANHA, September 22, 2018、AP, September 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2018、al-Hayat, September 23, 2018、Reuters, September 22, 2018、SANA, September 22, 2018、UPI, September 22, 2018Yeni Safak, September 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.