ロシア国防省報道官はIL-20撃墜事件のイスラエル軍の責任を改めて追及(2018年9月23日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、モスクワで記者会見を開き、17日のロシア軍のIL-20がシリア軍の迎撃で誤って撃墜された事件に関して、イスラエル軍司令部代表から、ロシア・イスラエル両軍のシリア領空での偶発的衝突を回避するために設置されたホットラインを通じて、攻撃の数分前にシリア軍の拠点を爆撃する旨通知があったことを改めて明らかにした。

コナシェンコフ報道官は、その直前にイスラエル軍がラタキア市のシリア軍施設に対して行った爆撃についても、「イスラエル側はその軍事作戦の実施に関して、ロシア軍に事前通告するのではなく、爆撃開始と合わせて通告を行っていた」と非難した。

また、この爆撃がシリア領空を侵犯して行われたのではなく、シリア沖の地中海海上から実施されたと付言し、「イスラエル軍司令部の代表が、イスラエル軍戦闘機の爆撃カ所を偽ったことで、IL-20は安全な地域への脱出できなかった…。イスラエル側はF-16戦闘機がどの場所にいるかも知らせてこなかった」と指摘、このことがシリア軍による誤射を誘発したと批判した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月23日付)、SANA(9月23日付)などが伝えた。

SANA, September 23, 2018

AFP, September 23, 2018、ANHA, September 23, 2018、AP, September 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2018、al-Hayat, September 24, 2018、Reuters, September 23, 2018、SANA, September 23, 2018、UPI, September 23, 2018などをもとに作成。

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